UnderT

□真の地獄
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真の地獄








死んだ者は特別でない限り天国か地獄へ行くことになっている。

何人もの人を殺めたベジータは地獄行きとなった。

「ここが地獄だオニ。気を付けるんだオニ。悪い奴らがたくさんいるんだオニ。」

「俺もその内の一人だ。心配ない。」

態度には出さないが,どこか淋しげなベジータの背中を案内係は見つめていた。

(残念ながら孫と会うことは出来ないだろう…)

ピッコロの言葉が頭の中で繰り返される。

「フッ…俺は何を考えてるんだ?そろそろ魂が洗われるんだ。カカロットのことなんぞ忘れてしまうはずだ。」

独り言を言いながら歩く。

そこへある奴が話し掛けてきた。

「ベジータ。お久しぶりですね…」

声が聞こえた方を向く。

「フリーザ…貴様か…。容易く話し掛けるな。」

生きてた頃とは異なりベジータの態度は堂々としていた。

また声がした。

「俺のことも覚えているか?」

「…忘れたぜ。」

ベジータは覚えていたがあえて逆を言った。
フリーザの次に話し掛けてきたのは緑色の体に黒い斑点。
悟空を殺したセルだった。

今のベジータには2人などどうでも良かった。

2人の前を通り過ぎようとするが,フリーザが目の前に立ちはだかる。

「邪魔だ。消えろ。」

青筋を立てながらキッと睨み付ける。
そんなベジータに腹も立てず穏便に答える。

「知っていますよ。あのサイヤ人とできていることを…フフッ」

突然の言葉にベジータは焦り始める。

「な…//」

セルも加わり更に話を盛り上げる。

「分かるか?孫悟空のことだよ。お前等のことは上からハッキリ見えてたぜ♪」

クスクス笑いながらセルはベジータに近寄る。

「ここの奴等にバラしてやろうか?お前等の行いを…」

耳元で言うセルに怒りを奮闘させたベジータは,拳を振り上げる。

…が何者かに止められ手が動かない。

見るとフリーザの尾が腕に巻き付き抑えていた。

「そんな怒らずに…。一つ駆け引きをしましょう。」

フリーザも背後から近寄ってくる。

「私達にも見せて下さいよ。その厭らしい体を…」

そう言いながらフリーザは角の生えたモードに変化し,体を大きくさせる。

「フンッ…ふざけたことを言いやがる。貴様等カカロットに殺された身だろ?…そんな暇があるなら修行したらどうだ?」

相手を馬鹿にした口調で言い放つと,ツカツカと歩いていってしまった。

フリーザとセルは顔を見合わせるとニヤッと笑う。

少し頷くとフリーザがベジータに軌円斬をうつ。
気配に気付き上に飛び立つと頭上にはセルが待ち構え下に叩きつけられる。

地面が砕け,ベジータの体は埋もれた。

「…ふざけるなよ…」

ベジータは超化すると2人に相手をする。
強さを増したベジータは2人の力より遥かに上回っていた。

「その程度か…貴様等。」

余裕ぶっていたベジータだったが,尻尾の存在を忘れていた為にフリーザの尾に腰を掴まれる。

「くッ…」

一瞬の隙をついてセルがベジータの首に尻尾を挿す。

ギュオォォ…

とエネルギーを吸う音が響く。
「ぐあぁぁッ!!」

痛さと共に次第に力が抜けていく。

超化が解ける。

ある程度吸い取るとフリーザもセルも離した。

「これで力の差が無くなっただろ…」

セルが言ったことにすぐベジータが答える。

「そんなことをしないと勝てないのか…惨めな奴等だぜ。」

その言葉に遂に2人の糸が切れ目が変わる。

「流石だベジータ。この状況でもその態度は変わらないのか…。煽られるなぁ!!!」

そう言うとセルはベジータを壁に投げる。

「ゲホッ…」

肺が潰され血を吐くベジータを強引にたたせ,口に舌を押し込む。

「ん…ッ…」

「…つッ…貴様…」

セルの口端から血が流れる。


「このベジータ様をなめんなよ」


セルはチッと舌打ちをするとスーツを下着ごとおろすといきなり自身を突き入れる。

「Σ痛ッ…ふざけるな!!!早く抜きやがれ!!!」

怒鳴り付けるベジータをお構い無しに奥へと進ませる。

「狭いな…。しかしいい締め具合だ…これじゃ孫悟空もハマる訳だな…ククッ」

突然の挿入についていけずソコからは大量の血が流れ出ていた。

苦痛で顔が歪むベジータ。

「Σぐッ…い……貴ッ…様…;」

あまりの痛さに涙が流れる。
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