UnderT
□略奪
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何故だ…
何故俺を狙うんだ…
俺が何かしたか…
もう…触らないでくれ…
おかしくなる…
略奪
ベジータはいつも自分の家の重力室で特訓をしていたが,今日は違った。
カプセルコーポレーションの重力室を遥かに上回る重力を可能にする部屋があると聞き,ある男のもとへ向かっていた。
Y字に大きく前の開いたセーターにジーンズといったラフな格好で,目的地の入り口まで来た。
ウィーン…
自動的に開いたドアの奥を見ると,呼んだ男が立っていた。
「待っていたぜ,ベジータ。久しぶりだな。」
「俺を嫌っていた貴様が急に呼ぶなんて何か怪しいが?本当に究極な特訓が出来る部屋があるのか?バーダックさんよ…。」
小さな袋を肩にかけながらベジータが嫌みっぽく言う。
「まぁそう焦るなよ。って言ってもお前の場合無駄だな…;じゃすぐ案内してやる。ついてこいよ。」
クイッと指でベジータを呼び,奥の部屋に入っていく。
渋々ついていくベジータ。
その後ろをもう一人の影が追う。