詩集
□他詩。
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ずっと独りになりたかった。
離れたかった。
楽しそうにはしゃぐ、周囲の人たちから。
…それはきっと、怖いから。
“自分も同化してしまったら…”“もし裏切られてしまったら…”
どうしても消えない、マイナスの考えたち。
それは私を怯えさせた。
誰かの傍に居るのが怖くなって、私は逃げ出した。
知らない所に辿り着いて、やっと独りになった。
これで充分なはずだった。
なのにやっぱり、人は…私は欲張りなモノだから…。
急に淋しくなって、哀しくなって…私は涙をこぼした。
たった独りで、誰にも見られない涙は、たくさん流れた。
素直になれれば良かったのにね。
私は素直とは程遠い性格だった。
自分のことなのに、今更気が付いたの。
手遅れになって初めて、自分の悪い所を知ったの。
淋しいよ…誰かに会いたい…。
哀しいよ…誰か迎えに来てよ…。
…わかってる。
こんなワガママな私を、誰も見てはくれない。
だから、もういいの。
報いを受けるよ。
独りで此処で、命絶えるまで…。
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