Short Novel
□夕焼け
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いつもどうりに会議が終わって、他の生徒会の人はみんな帰っていった。
残っているのは、生徒会長の高橋愛先輩。
成績優秀で合唱部の歌姫と言われていて、おまけに容姿端麗ときたもんだから、学校中の人気者。
「のぅ、里沙ちゃん。」
『はい?』
あれ?今、会長、私のこと何て呼んだ?
「おーい、聞こえとる?」
『うぇ、あ、はい!あの、会長、今、私のこと何て呼びました?』
「ん?普通に里沙ちゃんやけど、どうかした?」
『いや、はじめて名前で呼ばれたんで、びっくりしました。』
「あー、いつもはガキさんやもんな。」