あと5分で来年、か。
今年はいろいろあった。

思い出の大半は彼、。


携帯を開き
慣れた手つきで言葉を打ち出す


0時になったら、送信しよう。


カチ、カチ


時計の針が、カウントダウンを
ゆるり、始めた。


なんだかんだで
幸せだったなぁ、なんて
甘ったるい記憶に浸っていたら
凭れていたガラスが
がらり、開かれてぐらついた

それを支えられて
困惑しつつ振り返れば
彼がいた。



「恭弥!!」
「骸!!?」



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