「そろそろ結婚する?」

それは唐突で。振り返ると恭弥が、こっちを見てた。

「え?け、結…?」
「そう」
「えと、あの、」

嬉しくてでもいきなりで。戸惑ってちゃんとした単語言えないし。もうなんだか涙が出て来た。

「今日はエイプリルフールだよ。」
「え?」
「結婚なんてまだ早いでしょ」

酷い。私は、本気で考えたり、喜んだり、した、のに。酷い。

「そろそろ以前に僕はまだ中学生だよ」

そんなの、忘れてたけど。でも酷いじゃないか。あんまりだ。

「それに曖昧なのは嫌いだ。」

知らないよ。恭弥なんかヒバードと結婚したらいいよ。馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿。

「僕が18になるまで待ってられるでしょ?」

18って。恭弥、これも嘘?いやいや、それ以前に嫌われる気ないんだ。待ってられるでしょ、とか断定されちゃうと、離れられないじゃないか。

「そろそろ、は嘘だけれど。18になったら、結婚しようよ」

恭弥がそんなロマンチストだったとは知らなかった。けど、私だって仕返しくらいします。悔しいじゃないか。

「骸さんに奪われなかったらね」
「…は?」

え、空気変わった?なんか恭弥怖いんだけど。

「どういうこと?」
「いや、今のは嘘で」
「でもすぐ名前が出るなんておかしいじゃないか。ねぇ、君は六道が」

トンファーで叩いた壁は綺麗にヒビが入った。キレた。

「本当に嘘だよ!」
「…」
「信じて、恭弥!」
「じゃあキスしてよ」
「え!?」

そんなの出来ないと言うか、恥ずかしいと言うか。もたもたしてたら恭弥は無理矢理腕を引っ張って、外に出た。

「きょ、恭弥!?」

【嘘のち真】

(駄目、君ふらふらするから)
(だからどうしたの!?)
(今から結婚する)
(法律は無視なの!?)
(僕が秩序だから!)




エイプリルフールだって
甘い話があったっていいでしょう!
今回は作品一つですみません;
少しリクエストとか企画が
溜まってまして(´・ω・`)
ドリ夢機能もなくて(´・ω・`)
ごめんなさい!
ではノシ

フリー期間:4月内


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