二万打企画部屋〜ミッドナイト放送
□CM〜エプロン(イラスト注意!)
1ページ/2ページ
夜もすっかり更けた頃。
マンションの部屋のドアが開く音がします。
どうやら家主が帰宅したようです。
「成歩堂…いるのか?」
あちこち電気が点いているのに、人の気配がありません。
不思議に思い台所を覗くと、そこには調理しかけの鍋があります。
「…?買い物か?」
今日は成歩堂が自宅に来て、夕食を作ってくれる約束をしていたのです。
けれど姿が見えない恋人に、御剣は外へ出ているのかと結論づけました。
ともかくスーツを着替えて寛げる格好になろうと、自分の部屋へ入りそこで――。
「…!!」
ベッドの上でうたた寝している恋人を見つけました。
「あ、おかえりぃ…、みつるぎ…。」
「な、なるほど…。」
「ごめん、ご飯作ってる途中で眠くなって…。」
という恋人は、まだ眠気が追い払えてないようです。
とろんとした瞳に、半開きの唇。
なによりその格好が扇情的でした。
「お腹すいたよな…、今からまた作る…って、おい。」
「夕食は後でいい。」
「ちょ、なん、圧し掛かるな!や…!」
という訳で、検事は夕飯の前にまず世界で一番おいしいご馳走にありつけました。