未来の星空

□第L話
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アントニーがため息をつき、良守の肩を抱いた。


「(何かあったら何でも言えよな!)」
「(アントニーじゃなくて、俺にな)」
『(うん)』


ガブリエルも笑顔で良守の肩を抱く。


「(あっ、ひでぇな!!)」


良守とガブリエルは顔を見合わせて楽しそうに笑う。


「(アントニー、なに騒いで…
ちょっと、良守!
どうしたの!!?)」
「(大丈夫?)」
『(平気平気!)』


良守が笑って答えるのでそれ以上は聞かなかった。


「(そういえば、手の包帯はずっとしてるよね?)」
『(これは特別というか、痣みたいなものがあるから)』


さすがに方印とは言えない。


ずっと包帯を巻いているので気になるのも当然だろう。


「(醜い傷でもあるのか?)」
「(いい加減にしろよっ!
良守が何をしたって言うんだよ!!)」
「(そうよ、いい加減にしなさいよ)」


良守を庇うように言う。
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