未来の星空

□第J話
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兄弟の中でも最も良守が修史の血を濃く受け継いでいて、優しくて世話好きだった。


『(アリサ、溢してる。
服は…大丈夫か)』
「(慣れてるわね)」
『(そう?
まぁ、父さんが世話好きだったし。
俺にも濃く受け継がれてんのかな)』


良守は苦笑いを浮かべた。


烏森を封印して余裕が出て来てから、世話好きの面が出て来たのだが。



乗馬クラブは山の近くにあり、辺りは自然豊かで天候も変わりやすい。


「(アリサはポニーに乗って、餌もあげたりしような)」
「(うん!)」


まだ幼いアリサは馬には乗れない。


『(カメラを持って行ってもいい?)』
「(いいけど、良守も乗るのよ?)」
『(分かってるよ)』


部屋からカメラを持って来る。


(せっかく、馬もいるんだし。
思い出に残せるように写真を撮りたい)


写真を見て思い出が蘇ることもある。
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