未来の星空

□第J話
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幼くても一応は女の子なのでノックするが、返事がない。


『(アリサ、朝だよ。
起きようか)』


なるべく優しく声を掛けて起こす。


「(んん〜…良守?
ママは…?)」
『(キッチンで食事作ってるよ。
アリサの好物もあったぞ。
ほら、起きて)』
「(…抱っこ)」
『(着替えは?)』
「(向こうにある)」
『(じゃあ、着替えないと。
1人で着替えられる?)』
「(うん)」
『(着替え終わったら出ておいで)』


コクンと頷いたのを確認し、良守は部屋から出る。


幼い女の子でも血の繋がりのない子を着替えさせるのはよくないだろうと良守なりの配慮。


(…遅いな。
着替えられないのか?)


ノックしようとしたらドアが開いた。


「(着替えた)」
『(ボタンがズレてるな。
リボンも少し曲がってるぞ)』


最後に直してあげ、アリサを抱えて洗面所に向かう。


顔を洗うのを手伝い、ブラシで髪を整えてあげた。
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