未来の星空

□第J話
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当然ながらジョアンは声を掛けただけでは起きない。


『(ジョアン、朝だぞ!
乗馬クラブに行くんだろ?
お〜い、ジョアン!
起きろ〜!!)』


良守の声も段々と大きくなる。


『(ジョアンっ!
いい加減に起きろ〜!!)』


怒鳴るような大きな声で叫び、布団も剥ぎ取って奪う。


「(寒いよ〜)」
『(だったら、起きろ。
おはよう、ジョアン)』


にっこりと良守は笑う。


『(ほら、着替え。
着替えて顔を洗って、その寝癖も直しておいで)』
「(…うん)」


最近では着替えの用意までする始末。


あまりにも起きてからもぼんやりしているので見ていられなくなった世話好きの良守は修史の血を強く受け継いでいる。


『(二度寝すんなよ?
起きないとマリアさんに怒られるぞ。
俺はアリサを起こして来るから)』


ジョアンに忠告し、良守はジョアンの部屋から出る。
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