未来の星空

□第J話
2ページ/20ページ

学校も店も休みなので、前に約束していた乗馬クラブに行くことになった。


良守が風邪をひいたので気温の変化も激しいこともあり、延期になっていた。


ジョアンにねだられて今日行くことになった。


その本人は今日も寝坊だが。


休みの日はジョアンを起こすことが良守の日課でもある。


「(良守は料理が上手なんだな)」
『(上手って程ではないけど…)』
「(包丁の使い方も上手だな)」
『(父さんと料理してたし、お菓子も作ってたから)』


照れ笑いしながらも良守は嬉しそうだ。


『(そろそろ、ジョアンを起こして来ようか?)』
「(休みの日にいつもごめんね)」
『(大丈夫だよ)』
「(じゃあ、よろしくね。
手を離せないからアリサも頼むわ)」
「(…俺には言わないのか)」
「(では、力仕事を頼みましょうか)」
「(はいはい)」


仲良さげな様子に良守は微笑む。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ