未来の星空
□第I話
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ブランシュの気持ちも良守の気持ちも分かるだけに辛い。
だからと言って嫉妬から嫌がらせをしてもいい訳がない。
『(…俺は逃げたくない)』
「(えっ?)」
『(ブランシュさんと話し合いがしたい。
それでダメなら相性が悪いということで、出来れば違う人にして欲しい)』
「(すぐにでも変えてあげれるが)」
『(それでは意味がないから。
お願いします)』
良守の瞳には強い意志が宿っていた。
「(君は強いな、良守。
今度からは何かあったら遠慮しないで話しなさい)」
『(はい、分かりました。
マリアさんにも言われちゃいました。
そんな風に言ってくれることは嬉しいです。
ありがとうございます)』
「(本当にいい子だな)」
ブランシュのことを話して良守は心が軽くなった。