未来の星空

□第E話
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3箱ずつ軽々と持ち上げて運んだ。


『(すみません、後ろ通ります!)』


早足で次々と運んでいく。


周りのパティシエ達は唖然としていた。


もちろんブランシュも同じだった。


「(おまえら、なにしてるんだ)」
「(オーナー!)」
「(こいつは一体何者なんですか!?)」
「(良守が何かしたのか?)」
『(俺は言われた荷物を運んだだけなんですけど‥‥)』


何故そんなに驚いているのかと良守はきょとんとする。


「(俺達でさえも3人で運ぶ荷物を軽々と1人で運んだんですよ!!)」
「(え゛っ…)」
『(だから驚いてたんですね!)』


良守は理解して笑顔になるが、周りのパティシエは唖然としていた。


「(あぁ、良守の家には道場があるからな。力はあるんだ)」
「(そ、そうなんですか…)」
「(凄いな!)」


笑顔で肩を叩かれ、良守は苦笑いした。


それを見てブランシュだけが顔を歪めていた。
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