未来の星空
□第D話
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楽しく会話しながらも朝食を作り終えた。
『(凄い美味しそう。これって、どうやって作るの?)』
「(作り方は簡単よ。これは一般的な料理でね…)」
作り方を良守は手帳に書いていた。
いつでもメモを採れるように手帳とペンは持ち歩くようにしているのだ。
いつ教えてもらえたり、ヒントなどがあるか分からないので持ち歩くのは正解だろう。
これは持ち歩いていた方がいいと留学経験のあるパティシエの先輩に教えてもらったのだ。
留学に悩んでいた時、留学経験のあるパティシエの先輩を良守は訪れて話を聞き、周りからの勧めもあって留学を決めたのだ。
一番はお菓子作りなのだが、修史と料理するようになってから料理自体が好きになり、興味を持つようになったのだ。
『(ありがとう)』
「(良守は料理が好きなのね)」
『(最近になって興味が出て来たんだ)』
「(今度は日本食を教えてね)」
『(喜んで!)』
にっこりと顔を見合わせて笑った。
優しく頭をなでられ、見た目なんて関係なくてまるで本当の親子のようだ。
良守が素直な分、教えたくなるし、優しくしたくなる。