未来の星空

□第A話
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コンテストの関係者を通して話し合い、説明が行われてはいたのだが、付き添う人は誰もいない。


旅行など行ったことのない良守は初めての飛行機だ。


「あっ、そうだ。
良守にこれやるよ」
『携帯電話?』
「あぁ。海外でも使えるやつだから」
『ははっ‥兄貴、さんきゅ』
「まぁ、今回はいいじゃろう」
「良兄、僕からもプレゼント!」
『万年筆?』
「うん。お父さんと買いに行ったんだ!」
「選んだのは利守だけどね」
『そうなんだ』
「フランスの学校では筆記用具に万年筆を使うんでしょ?」
『あぁ、万年筆かボールペンもしくはサインペンを使うみたいだな。ありがとな。
大切に使うよ!』
「うん!!」
「僕からはこれ。
良守の大好きなものを入れといたから。
はい、機内で食べるといいよ」
『ありがとう。
味わって食うよ』


父の愛情が入ったお弁当を受け取った。
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