未来の星空

□第A話
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良守の後ろ姿をクラスメイト達が見つめていた。


「そんな顔するな。
一生の別れじゃないんだから。
墨村から皆に預かっているものがある」
「預かってるものって何ですか?」
「中身は俺にも分からんが…」
「開けてみよ!」
「わぁ〜!!」
「凄いね!」
「「ケーキだ!!」」


それはクラスメイト達と約束したケーキだった。


チョコケーキとチーズケーキにアップルパイの3種類のケーキが用意されていてそれは人数分あった。


「細工が綺麗…」
「これ‥‥墨村が作ったのか?」
「あっ、手紙だ」
「なんて書いてあるんだ?」


良守の手紙を読むことにした。


【黒須先生&クラスのみんなへ
約束していたケーキです。チョコケーキはちなみに予選通過した時に作ったケーキと同じものです。
黙っててごめん。
みんなのことは忘れないから。
またいつか会える日まで元気で!
夢を叶える為、俺は留学します。
みんなも夢があれば、まっすぐ前に進め!
また会おう!!
墨村良守】


自然と皆の顔に笑顔が溢れた。
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