未来の星空

□第@話
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その頃、良守は白壁に寄りかかりながら空を見上げていた。


『良守…?
あんた、学校は?
さぼったの!!?』
『ちげぇよ。
色々あんだよ‥‥』


その顔は何だか大人びて見えた。


『なぁ‥‥久しぶりに烏森の見回りに行かないか?』
『烏森か…』
『話もしたいから』
『‥‥分かった。
いいよ、いつもの時間でいいよね?』
『…あぁ』


そう約束して、家に入って行った。


その後ろ姿を良守は切ない顔で見つめていた。


まだしなくてはならないことがあり、良守は家に入った。


「良守、今日はご馳走だよ!
良守の大好物を揃えたからね」
『ありがと、父さん。それは楽しみだよ』
「‥‥うん」
『我儘でごめん』
「いいんだよ。
でも‥‥本当に言わなくても―――」
『いいんだ。
今日、烏森に行くからさ』
「お弁当いる?」
『いや、必要ないよ。見回りだけだし』
「そう…」


部屋に入ると小さなため息をついた。
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