未来の星空

□第L話
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良守は自室の窓から星空を見つめていた。


ふと時音のことを思い出し、切なくなる。


『振られたくせに…
諦め切れなくてダメだな、俺は‥‥』


曖昧な笑みを浮かべ、俯いた。


(いろんな景色を見る度に時音にも見せたいって思ってしまう。
なぁ、時音…
俺はおまえにとってどんな存在だったんだろう。
俺は‥‥いつまでも弟みたいな存在で“異性”として見られないのかな)


ため息をつき、ベットに寝転がった。


課題も終わったので、部屋でのんびりしている。


(そういや、最近は店と体育以外で身体を動かしてないな。
鈍ってるよな?)


パティシエは体力勝負で力仕事が多いが、良守にはそれでは足りないらしい。


それ以外に登下校は走っているが。


(場所もないし、部屋で修行するしかないんだよな。
あの岩もないからなぁ)


部屋での基本的な修行しか出来てないが、今はそれだけで充分だろう。


基本的なことをしていれば、そんなに問題はない。
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