未来の星空

□第G話
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リビングで家族揃ってゆっくりと夕食の時間。


学校や友達の話など会話は尽きない。


「(良守は?)」
『へっ?』
「(良守、友達が出来たんだろう?)」
「(それはよかったわ!!
あなたの話も聞かせてちょうだい)」
「(あぁ、聞きたいな)」
「(僕もっ!)」


期待したような瞳で見つめられて良守は苦笑いする。


「(クラブ活動は決まったのか?)」
『(あ、はい。
カメラもあるから写真クラブに。
絵も好きだし、この街はすべてが素敵だから写真に納めるのも悪くないだろうって。
それに、日本の家族にも送ってあげたいから)』
「(良守は絵が得意だもんな)」
『(得意という訳ではないけど)』
「(少し見たけど上手だった)」
『(ありがとう)』
「(選択授業は?)」
『(ガブリエル…
あっ、友達がイタリア語だったから一緒に。
もう1人の子はドイツ語らしいけど)』


楽しそうに良守は話した。
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