未来の星空
□第F話
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日本との授業の流れや時間があまりにも違って戸惑った。
外国語以外の授業はすべてフランス語で行われる。
多国籍ならば英語でもいいのだが、フランス人はフランス語に誇りを持っているので当然だろう。
『(ガブリエル、これは?)』
「(あぁ、授業で使うんだ。
生徒達がプリントの問題を解いて授業で先生に聞かれて答えるシステムなのさ)」
『(そうなのか)』
「(なぁ、日本では違うのか?)」
『(俺の通ってた学園では違ったな。
プリントはあまり使わなくて黒板を使って教科書通りの授業が行われていた)』
既に良守は友達が出来て仲良くしていた。
日本に興味があるのかいろんなことを聞かれたりもした。
良守もフランスのことを聞いたりした。
『(この単語、なんて読むんだ?)』
「(それは―――)」
良守が困っているとガブリエルはすぐに助けてくれた。
ガブリエルだけではなく、みんなが助けてくれて良守は恵まれていたようだ。