未来の星空

□第C話
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こうした本格的なチョコ細工を初めて間近で見るので良守は感激していた。


やはり日本とフランスではまだ技術の差があるようで将来の為にも留学したのは正解だっただろう。


自分が作れるようになるには時間がかかるだろうが、こうして見るだけでもそれは経験になる。


チョコ細工だけではなく、アメ細工も見れた。


『(それ‥‥熱くないの?)』
「(熱いさ)」
『(…やっぱり?)』
「(まぁ、これは慣れだ。熱いけど素早く作らないとアメだから固まってしまうからな。最初のうちは熱くてうまく作れないだろうが、これも教えてやるからな)」
『(はい!!)』
「(よし、いい返事だ。動物では何が好きなんだ?)」
『(え〜と…鳥)』


何故か式が思い浮かんで良守はそう答えてしまった。


「(ご褒美だ)」
『(いいの!!?
食うの勿体ない)』
「(特別にな)」


ウィンクして良守の頭をなでる。


鳩の形をしたアメ細工を手渡された。
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