天魔界新聞


□政治、経済
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天魔界新聞8月9日号

天国の過疎、深刻化…

天歴2008年、8月9日。天国政府より天国の過疎の深刻化が発表された。
その理由として考えられるのは善行を行う人間の減少が考えられる。
その証拠として、善行を行う人間の数を示すグラフは、1964年以降右肩下がりである。2001年には天国に行く人間の数が100万人を下回るなど、善人の減少はいまや、社会問題である。

それと引き換えに地獄は人口の増加に歯止めが掛からない状態にある。
地獄の人口は1930年代を境に増加を続け、2001年には地獄に行く人間の数が1億人を上回るなど、悪人の増加もまた、社会問題である。
また、地獄の人口増加により、罪人に対する悪魔の数が追い付かないという、深刻な事態を迎えている。
さらにここ最近では、悪魔の手が回らない事をいい事に、地獄に落ちてもなお、犯罪を繰り返す輩が現れる始末。
地獄政府はこれち対し、地獄で再び犯罪を犯せば、理由や罪の重さ等、一切関係なしに練獄(地獄でも天国でもない世界で、そこに行った者は来世に生まれ変わる事すら出来ず、永遠にさ迷い続ける)送りにする法案が、明後日には可決される予定だ。
 

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