立海夢

□雪降る夜に
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もしアタシがユキになったらどうしよう


はらはらと、空から舞い散る雪

地面に落ちれば、時間が経てば、溶けてしまう雪に


激しい妄想かもしれないけど


“コワイ”


そう言えば、雅治はそっと抱きしめてくれた


「なら俺も雪になっちゃる

一緒に降れば雪は積もるじゃろう?

安心せい、お前さんを一人にはせんぜよ」


雅治は優しく笑ってくれた


「約束だよ」


そう言って雅治にしがみついた


温かい雅治の腕(カイナ)に抱(イダ)かれ


アタシは幸せにまどろむ








雪降る








貴方と一緒ならば

怖いものなど

この世にない

そう思えた



END

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