SSサンプル部屋

□昼メロ劇場・もしもザックとユーミが再会していたら
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(もしもザックがユーミと再会していたら)



ユーミ「みぬきは? 元気にしている?」
ザック「あ、その……。知り合いに……預かってもらってる……。大丈夫だ。」
「そう……。よかった……。」
「そっちは、今までどうしてたんだ。だれかと……。
あの、レタスとかいう男とは、どうなんだ?」
「いきなり来て、なにを誤解しているの。あの人は仕事の関係者よ!」
「うう、いや、不安なんだ。そうだ、バランのことだって、オレはずっと……」
「嫉妬は本当に醜いわね。そんな醜いものを、寝室に持ち込むなんて……。
もうあなたの顔なんて、見たくないわ。帰ってちょうだい。」
「ユ、ユーミ!?」
「言ったじゃない! バランは仲間よ! 信頼しているわ! 何度もそう言ったじゃない!
なのにあなたは、いつも辛いことから逃げてばかり……」
「ユーミ、待ってくれ。オレは、はるばるここまで来たんだよ。
ユーミを探して、会いにきたんだ。そんなに責めないでくれ……!」
「知らないわ。遠くから来たなら、失礼なことを言ってもいいことにはならないわ。」
「ああ、ユーミ。許してくれ。オレは……」
「バカな人……」
(ザックの手を取る)
「私が実家に戻ったとき。なにも訊かずに、すべて受け入れてくれたじゃないの……。
どうして、その時の気持ちのまま、幸せを信じようとしないの?
あなたはいつも、幸せを疑うことばかり……」
「オレはただの男だ。なんの取り柄もない……。自信なんて持てなかった。
キミにふさわしい男だと言える自信が……
辛かったんだよ。解ってくれ!」
「………………」
「キミがいないと、オレはなにもできないと、はっきり解ったんだ!
ユーミ! オレは……ダメな男なんだ! 頼む、帰ってきてくれ!」

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