SSｻﾝﾌﾟﾙ部屋
□みぬき１６歳
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「ね、パパ。みぬき、１６歳になったよ。」
「うん。おめでとう。」
「パパと家族になったの、８歳のときだったんだよ。だから、これで…
みぬきの人生の半分、パパと過ごしてるね。」
「ああ……そうか。」
「………………」
「……」
「これからは、みぬきの人生の中で、パパと過ごした時間のほうが、どんどん長くなっていくよね。」
「うん。」
「きっと、パパと……ずっと一緒にいるよね。」
「そうだ。お嫁にいくんじゃないぞ。ずっとパパと…」
「あ、そうか。みぬき、お嫁にいくから、パパと過ごすのはそこまでになっちゃうか。」
「（恐ろしいことをさらっと言う）
みぬきがむこをもらってきなさい。イリュージョンの後継者なんだから。」
「ウーン。おむこに来てくれるかなあ。
男の子たち、そういうの嫌がって、なかなか結婚相手が見つからないカモ。」
「（それでもいいな）
じゃあ、パパがみぬきと結婚してあげるよ。」
「はいはい。またこんどね。」
「（軽くいなされた）」
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2013/10/1