小説・成響部屋

□(成響寸止め話)
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「キミの顔見てるとさ。正直、ボクだってあんまり楽しくない。いっつも難しい顔してるじゃないか。」
言われて牙琉は、たしかにいつもこんな顔をしていては、成歩堂も気詰まりだろう、と納得した。
しかし、だからといって成歩堂のために機嫌よく愛想を振りまくことなど、今の自分にはとても無理だ。そう結論に到ると、素直に反論した。
「……しょうがないじゃないか。悩んでるんだから。答えが見つかるまで、ボクはずっとこんな顔だ。」
「ついに開き直ったか。ははっ。結構、結構。」
成歩堂は愉快そうに笑った。
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