捧げ物

□策略
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*33333打御礼 文月様*



〜策略〜



日番谷は藍染の胸に額を押し付けたまま、垂れてくる汗を拭う気力もなく、目を瞑る
藍染は腕の中におさまった日番谷の腰の位置に手を回し、ゆるゆるとまるで労わるように擦っている
だが、日番谷にとってその刺激さえかったるく、重い腕を持ち上げると口を開いた

「あい、ぜん……も、抜けよ」
「どうして?」

上からきょとんとした声が落ちてくる

「どうして…って…」
「君の中は堪らなく気持ちいい。繋がっているという事実もね」

更に強く抱きしめる
それによって接続部分に振動が走り、日番谷の体が緊張した
中でぐじょり、と音を一度だけ鳴らして藍染が日番谷にピッタリと体をくっつけて寄り添った

「う、動くなっ」
「抜けっていったり、動くなっていったり…我が儘だね。でも、動いてとか言ってくれたら我が儘も聞いちゃう」
「阿呆!」

にっこりと笑う藍染に日番谷が目くじらを立てて怒る
しかし、自ら体を動かしてしまい、刺激に鼻から吐息が漏れた

「ち、がっ…」

慌てて否定したが、顔は赤く、動揺すればするほどに意識してしまう
そうなれば体が反応を示すには時間が掛からなかった

「さっき出したばっかなのに反応しちゃった?」

くすくす笑いながら密着した体の隙間に手を差し込み、主張し始めたソレに触れる

「やっ!触る、な」
「ああ、下は素直だね」

ビクリ、と揺れ、同時に蕾も伸縮する
うっとりと藍染は日番谷を見下ろした

「それは、お前が…」
「僕は大層な事はしていないよ?」

ここから早く抜け出さないと・・・
頭に過ぎる意思とは別に、体が反応してしまう事を恐れて何も出来ない
何よりも、体の中で膨れている藍染を手放してしまうことに物足りなさが生まれてしまった
はぁ、と甘い溜息を付いた日番谷に声のトーンを落として問うた





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