物語


□other side of the lens
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Subject:other side of the lens




「君には幼馴染みが、いるね?」

そう日番谷は声を掛けられ、今はその声の主である藍染の自宅にいた。
「じゃあ、始めようか」
最初に掛けられた時から変わらない穏やかな声にうなだれた頭を上げる。上げた顔に浮かぶのは苦悶の表情。
それは首と後ろに回った両腕を一緒に柱に縛る革の所為だけではなかった。
冬に入っても決して厚着ではない身につけていた衣類は全て取り払われ、白い肌を隠す物は何もない生まれたままの姿でいたからでもあるし、目の前にいる藍染と名乗った男の行動、言動に怒りと紛れも無い恐怖を感じているからだった。



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