聖なる書物
□jealousy
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おかしい。
鍛練から帰って来た俺が、まず最初に思ったのはそれだった。
何時もなら鍛練から帰って来ると、赤い髪をした兎が居て煩い筈なのに…
誰も居ない。
「…何時もなら、『一緒に食堂行くさぁ〜♪』とか言いに来やがるのに…?」
不思議に思いつつ、俺は食堂に行くことにした。
〓食堂〓
「…天麩羅蕎麦一つ」
「アラン?神田じゃない♪珍しいわね、一人なんて」
珍しい、か。
確かに、何時もはラビと一緒に来てたからな。
俺が何も言わないでいるとジェリーは「ちょっと待っててねvV」と言い、奥へ入って行った。
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