聖なる書物
□キミと俺と…
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-ラビSide-
「あっ、ユウにアレンさー!」
ここは教団内部。前方では神田こと俺の恋人、ユウと、アレンが並んで向かいあっていた。
だが、その様子は穏やかなものではなく、二人とも睨みあっている。
「…まぁたやってんのか…ι」
そう。この二人がこうして睨みあうのは、なにも今回が初めてではない。
あの二人は、どうも馬が合わないらしく、顔を合わせるたび、ああして睨みあっている。
最初の方こそ慌てて止めに入ったものだが、こう毎回されると、いい加減止めることすら面倒になってくる。
「終わるまで見てるか…。終わんないかもだけど…ι」
もう傍観者に徹するラビだった。
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