過去の女神と未来の天使〈胎動〉

□第玖話 張り詰めた空気
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今日は4月。
IS学園の入学式が行われた。
男子初のIS操縦者として注目を集めた一夏は心が休まずにいた。無論学園でも彼が通るだけで必ず注目される。
そんな一夏はある人物を待っていた。


「碇ってどんな奴だ……?」


同じ男子IS操縦者のシンジを待っていた。入学式の時に彼は姿を見せなかった。一夏は遅刻だろうと待っていたが






「えーと本日は碇シンジ君は都合によりお休みです」


シンジは休んだ。








そんなこんなで入学式は終わり今は一時限目。


「………………」


パニック寸前の一夏は一度深呼吸した。気持ちが大分和らいだ。
そして、今起こったことをありのまままとめる。




今は自己紹介で一夏の番。




まともに自己紹介も出来ないのかと担任に出席簿で殴られた。




そして担任が姉。




「ち、千冬姉がどうし」
「織斑先生と呼べ」


一夏は再び出席簿で頭を叩かれた。


「……はい、織斑先生」
「よろしい。さて、SHRは終わりだ。諸君らはこれから半月で基礎知識を全て覚えろ。そのあとの実習の基本動作も半月でモノにしろ。いいか、いいなら返事しろ。よくなくても返事しろ。私の言
葉には必ず返事しろ。いいな?」


先程まで黄色い声を上げていた生徒も千冬の雰囲気に圧され静かになった。
一夏はポカンと見ていた。


「席に着け、馬鹿者」


再び出席簿が一夏の頭に落ちた。







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