novel

□10月26日
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昼食が終わり、ゆっくり出来る午後。

今日はクロームが食事当番だったので、千種と骸はそれぞれ小説を読み、犬は再び昼寝に行っていた。


静かな黒曜ランドの中に、クロームがカチャカチャと洗い物をする音が聞こえて、骸は読んでいた本をぱたりと閉じた。


「千種、僕はちょっと用事があるので出掛けますね」
「はい、骸様」
「クローム、行きますよ。あ、犬はまた寝てるみたいなので、よろしくお願いしますね」
「はい」

クロームは洗い物を終えると、タオルで手を拭き薄手のコートを羽織る。

「いってきます、千種」
「…うん、気を付けなよ」
そう言って、千種は骸とクロームの後ろ姿を見送った。












「骸様、千種喜んでくれるかな…?」
「ええ、きっと喜びますよ。こういうのは気持ちが大事ですからね」
「はい!」

骸とクロームはあるショッピングセンターにいた。

二人で気に入った商品を選び、かごに入れると、レジに持っていく。


丁寧にラッピングされたそれを受け取り、クロームの鞄に入れる。


「さぁ、あとはあれですね」
「はい」
「ではボンゴレのとこにいきますか」


そう言って二人はショッピングセンターを後にした。

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