〜短編〜


□浦島蘭太郎・後編
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カメツグを助けて竜宮城に招待された蘭太郎。そこに現れたのは……?




「話はカメツグから聞いた!カメツグの危機を救っていただいたそうだな!」


そこに現れたのは……見事に鍛え抜かれた体躯に真っ白な褌を身に付け、しかし頭だけは立派過ぎる角の生えた兜を被る重装備でなんともアンバランスな男だった。


「拙者が乙姫である!」



「ぎぃやぁぁぁー!!」


あまりにも想像とかけ離れすぎていたので蘭太郎は思わず悲鳴をあげてしまいました。


「如何した」

「違う違う!姫と言えばあんたの娘でしょ!」

「否!」

「そうそうイナヒメ……ってそっちの否かい!」

「拙者が乙姫である!」

「どこが姫!?その前にその格好何!?何で裸に兜!?」

「兜は拙者のシンボルである!」

「確かにね!兜かぶってないと誰だかわからないよね!でも普通逆だよね!普通かぶり物ない方が判別つきやすいんだけどね!」

「拙者が乙姫である!」

「もういいわ!」




「ハッハッハ、蘭太郎殿と乙姫様は気が合うようだな!見事な掛け合いだ」

「違ーう!漫才じゃないって!本気なの!マジだから!」

「まぁまぁ、乙姫様の素晴らしさに触れてテンションが上がるのもわかるが、少し落ち着かれよ」

「あーもうストレス溜まる!」


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