バクマン。

□負けるな雄二郎
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彼女は新妻くんのアシスタントになってから、
少なからず何かが変わった

そう、何かがきっと(希望)


「新妻くん原稿もってくよ」

「了解です。ズシャードーンガチャピーン!!」

「ふぅ…」


そっとため息をつくが
オーディオから流れるうるさい音楽にかき消される
天才はイマイチ理解しがたい


「中井さん、さっきから手が動いてないようですけど。自分の顔になにかついてるんですか」

「あ、いや、気にしないで」

「そですか」



こいつ(中井)はこいつで確実に福田に恋している

しくじった…ここまで計算しておくべきだった

新妻くんがいるからいいものの、

僕も新妻くんもいなくなったら

狼スイッチがはいるんじゃないか?

こいつに福田が抱かれるくらいなら俺が…




「俺が?」



何すんの?




「雄二郎さん戻らなくていいんですか?」

「あ、ああそうだね」



白いTシャツから除く胸の谷間が、此処からみえてしまう

てか首元開きすぎじゃないか?

見るな見るんじゃない

ああっ!!負けるな服部雄二郎!!

立ち向かえ服部雄二郎!!




「…雄二郎さんきもい」








負けるな俺。









(き、きもいって…)
(雄二郎さん百面相うまいです)




 

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