赤いリボン

□きっかけ
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あぁ…俺に平和はいつ訪れてくれるのかな。



放課後の、校門を出て少し歩いたところにある広い道。

親友二人の、ただ対極的な雰囲気を左右から感じながら、彼、沢田綱吉は顔を青ざめさしていた。

彼らの10m目先。

そこには、群れを嫌うあの風紀委員長が立っている。
彼の顔は、ついさっきまで不機嫌に染まっていた。



「君達…ちょうどよかったよ。僕、今退屈してたんだ。相手になってもらうよ。」



風紀委員長…雲雀恭弥は、さっきとはうって変わって笑う。それは随分と、獲物を前にした獰猛な獣のようだったが。

彼が一歩綱吉達に近付くと、その内の一人、獄寺隼人が彼を睨み付けた。



「ヒバリ…!十代目には近付かせねぇ!お前はここで果たす!!」



好戦的な態度で前に出る。

彼の口には煙草が、両手にはダイナマイトがあった。



「果てろ!!」



そして、その声と共に戦闘が始まる。

獄寺は素早くダイナマイトを投げ、先制攻撃。
彼の放ったそれらは空を舞い、雲雀を囲む。
そして一瞬で爆発し、雲雀の姿が見えなくなった。
獄寺はやったか…?と口元を緩める。しかし次の瞬間にヒュッという音が聞こえ、腹に激痛が走った。




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