まるマ夢

□有利+大賢者 『時を越えた想い』
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「あいつ、元気にしてるかなぁ。こんな所に入れられて…ちょっと可愛そうな気もするよな。」

有利はモルギフの様子を見に、宝物庫の扉を開けた。

創主を討ち滅ぼして以来、活躍の場が無くなった魔剣モルギフは、薄暗い宝物庫に納められたまま、再び静かな眠り……いや、大きなイビキをかきながら眠っていた。

「おいおい、剣がイビキかいて寝るってどういう事だよ。ハァ…心配して損しちゃったな。…ん?これって…なんだっけ?」

モルギフの隣に、厳重に保管されているラーメンどんぶりを、不思議そうに眺めた。
どうやら魔王陛下は、魔鏡の事をすっかりきれいさっぱり、忘れてしまっているようだ。

どんぶりを手にし、その中を覗き込む…。

「!!?」

まばゆい輝きに包まれ、有利は静かにその場へ倒れた。


彼の意識は、遠い…遠い過去へと飛んで行った。


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