年上彼氏との恋物語【完結】

□第九話
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♪♪♪♪


メールだ


誰だろう?


携帯を開け差出人の確認をした


晃サンからだ

〈今、平気か?〉


たった一行の内容に晃サンらしさを感じて口元がニヤける


〈うん!大丈夫だよ☆〉
と返信した


どんな返事が来るかドキドキしてたけど



♪♪♪♪♪♪〜

ドキっ

コレは着信音

急いで相手を見たら晃サンだ!
早く出なくちゃ


緊張と焦りで手元が覚束ない

ピッ

あ!!

ガシャン!!
携帯を落としてしまった



「あ、あの もしもし!」

慌てて出たから声が裏返った


【耳痛ェよ!!】


「あ、ごめんなさい。手が滑って携帯落としちゃって」



【クククッ
どんだけ焦ってんだよ】


携帯から聞こえる晃の声が姿がなくても近くに居るようで安心する



【今、何やってたんだ?】


「今?部屋でくつろいでました☆ 晃サンは帰ってから何してたの?」



【俺?俺は誰かさんが帰ったから、ゆ〜っくり寝た】


ゆ〜っくりを強調するから

「え?あんまり寝れてなかったの?」



【んあ? まぁな】


「ご、ごめんなさい!!」

私は晃サンの車の中からずっと眠ってたけど

晃サンは、その間 仕事して終わったと思ったら私と言う[お荷物]の世話をしなくちゃなんなかったんだもん‥普段より疲れたよね


少し落ち込んでいると

【嘘だよ。冗談だ】


「え?」



【ずっと衣都の事、考えてた】


「えっ///」

ドキっ


【今日は先約あったから仕方ねぇけど、これからは俺が優先だからな!】


晃サンから出た優先と言う言葉の響きが、親から受ける重い束縛じゃなく、甘い甘い束縛に感じて胸が暖かくなった


「うん。分かった」


【お?今日も素直だな(笑)いつもそれ位だと有り難いな。】


「私いつも素直だよ!!」


【そうか?】


ムカっ

「そうです!!」
ちょっとムカついて少し声を上げて言った


【んなムキになんなよ(笑)】


「ムキになってないもん!」


【もん、って可愛い言葉使ってんなぁ!クククッ】


そこで初めて、からかわれてた事に気付いた


「もう!晃サンの意地悪!」


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