年上彼氏との恋物語【完結】
□第八話
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玄関を開け靴を脱いでいたら、両親が出てきた
バタバタバタ
「衣都!今まで‥
あんた一体何て格好してるの!?」
母の その言葉で自分の今の姿を思い出す
「あ、、今日 ゆかり達とホテルのバイキングに行こうと思ってて、、
それで少し大人っぽい格好で行こうって話になって」
「大人っぽい格好って言っても、それは大人っぽいじゃ無く、男を誘ってる格好だ!」
父が少し強めの口調で言ってきた
「玄関じゃ何だから取り敢えず、着替えてリビングまで来なさい」
母が父を促すようにリビングへと消えていった
カチャ
部屋に入り思わず溜め息
これからが本番!!気合いを入れて部屋着に着替えた
両親が待つリビングへと向かう中、何とか切り抜けられるよう心の中で祈った
リビングの扉に手を掛けた
カチャ
その音の方に2人は顔を向けた
座りなさい。と父が険しい顔で言った
「衣都!お前は一体何時に家を出て、誰と一緒に居たんだ?」
「だから、さっきもお母さんに言ったけど
10時過ぎ位に出たよ!」
「それじゃ誰と一緒に居たの!?」
「だから、ゆかり達と一緒だったんだってば!」
「さっき、お母さんと話した時ファミレスに居るって言ってたわよね!?バイキング行った後にファミレスに寄ったって言うの?」
少し興奮気味に言う母に
そうだった‥最初ファミレスに居るって言ったんだ
どうしようか
「違うよ。ホテルに行ったんだけど、最近テレビで宣伝したらしくって人が一杯で入れなかったの。だから仕方なくファミレスに行った訳」
母は「あぁ〜!アソコね?」と、何処のホテルだか分からないが納得してた
切り抜けた?なんて心の中で思っていたが、父が
「10時頃だったら、お父さんは庭の手入れしてたんだから逢うだろう」
マズイ!!
「だって あんな格好見て、さっきだって怒ったでしょ? 朝から怒られたくなかったから、お父さんに見つからない様にしたの」