年上彼氏との恋物語【完結】

□第六話
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体が何かに押し潰される様な重さに目が覚めた


白い天井と壁、それに紺色のカーテン


覚醒しきれてない自分でも分かる


「何処??」思わず身を飛び起こした


つもりだったのに体が動かない


何で?もしやコレが金縛りってヤツ??

少しパニくったが、暫らくすると冷静さが戻ってきた


何で体が動かないの?


足を少し動かす

足は大丈夫みたい


次は腕‥指先から少しづつ動かしてみた


取り敢えず動く事を確認


最後に体を‥って動かない

何で?手足は動くのに!


金縛りは体全体が動かないって聞いた‥

もしかして種類が違うの?


皆の経験してるのは悪霊で、手足が動く私は良い霊って事?




でも ちょっと待って!

何だか耳元に温かい空気が流れてくるし、変なBGMが聞こえる


何の音!?



暫らく耳に集中して ようやく聞こえた



スースーと寝息みたいな音と冷たい風と暖かい風が、規則正しく交互に感じる



覚悟を決め後ろに首を回した







え!?


は!?


どういう事!?



もはや理解不能‥



そうだよ!!これは夢だ!


もう一回、目を瞑ったら きっと現実に戻るはず


だったら目を瞑ろう!!



早く現実に戻りたい!!の一心で無理矢理目を閉じた



でも、後ろから聞こえるのは確かに寝息だし背中は温かいし‥



「ん‥」

何て声が聞こえたと思ったら急に息苦しくなった
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