年上彼氏との恋物語【完結】
□第四話
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―晃said―
客が入って来た事に気付き扉の方を見ると 1人の女がカウンターに座ったところだった
女1人で来たって事はナンパ待ちか?何て思っていたが
カウンターに居た仁の口から自分の知れた名前が出てきて思わず、付いてた客そっち除けでカウンターまで慌てて行った
俺が見た衣都は別人だった
いつもは化粧してるんだか分からない位だし、格好だってポニーテールでパンツばっかりだ
はっきり言って男から見て色気の欠片も感じない位だ
それなのに今 自分の前に座ってる この女
髪は下ろして毛先を少し巻いている。
化粧だって元々目がデカイのにラインを引きマスカラまでしてる
唇は吸い付きたくなる位に色っぽい
ここまでだったら許せたが格好がダメだ!!
ニットのワンピース!
ニットなんて体のラインが出るだろうが!
肩から滑らかな曲線を描き、細く締まったウェスト、そこから下に曲線が広がっていく。
それにミニって何だよ!?
綺麗な脚を見せびらかして。
座るとき下手すりゃ下着見えんだぞ!
分かってんのか?
男の大好物のチラリズムだって‥
衣都は可愛い顔してるから この店に来るナンパ目的の男共が目をつけない筈がナイ!
平日なら俺や他の従業員が守ってやれるが週末はそうも行かない。
客でゴチャゴチャしてんのに、衣都1人だけを見てる訳にいかない‥
かと言って易々と男共の餌食になんかさせるか!
そうなる前に避難させたくて「帰れ」って言ったが、自分で思ってた以上に機嫌が悪いのか 自分で出した声の低さに驚いた
、