年上彼氏との恋物語【完結】
□第三話
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ガバッ
突然体を起こし
「だ、ダメだ」
無理矢理目を閉じても、顔の熱さは取れない。それどころか昨日の晃の行動を考えてばかりだ。
頬に触れられた時、晃が一瞬男に見えた
体格だって声だって見た目だって男だが、意識して見ていた事がナイ。
それが昨日のアノ出来事で意識してしまった。
「参ったなぁ‥」
一人ぼやいてみても、誰が聞いてる筈もない
ハァ
ため息をつき「晃サン‥今日も仕事だよねェ」
今日は土曜日。
昨日あれだけ混んでたんだから、今日だって同じ位の筈だ。
衣都らが通ってる店の常連は平日しか来ない
週末は混雑する為、従業員らとゆっくり話が出来ないから。
週末に衣都らが店に行ったのは珍しい事だった
昨日は結局 他の常連の客に逢える事も無かった
「モナも何も言ってなかったしなぁ。アノ混んでる中、1人じゃなぁ‥」
ふと今出た言葉を考えた
あれ?行きたがってる?何で?
今まで週末は嫌って行かなかったのに。
ん?おかしい!おかしいぞ自分!何故 行きたがってるんだろう?
暫らくパニくりながら天井を見た。
決めた!
今日1人でも、誰に逢えなくても行こう!
そう決めると心が軽くなったみたいだ
、