年上彼氏との恋物語【完結】
□第一話
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ある日の夜
少女は いつものように歩いていた
コツコツコツ
あるビルの前で止まり 静かにビルを見上げた
「‥‥」
月夜に照らされビルは形を浮き立てている
ビルの中は、月光にも負けない人工の光が まるで今宵の楽しみを誘うかのようだ
「‥‥フッ」
少女は静かに微笑し また歩み出した
ビルの階段を下り ある扉の前で また立ち止まった
カチャ
扉を開けると、薄暗い照明
大きな音楽
視界は仄かに霞が掛かったかのように白く
アルコールの香りと
色々な肌の人間達の話し声が入り混じっていた
、