年上彼氏との恋物語【完結】

□第四話
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衣都が来てから30分位してから店が混みだした



カウンターを見てみれば、仁が衣都と話している



チッ
小さく舌打ちをして衣都の元へと歩きだした



「それでさ俺が『衣都、店が混みだしてきたから帰れ』」


仁の言葉を遮り俺は衣都に言った


衣都が その言葉を聞いた途端 顔と体を硬直させたのが分かった


俯き小さな声で「うん」と頷いた姿を見て少しホッとした


だが お調子者の仁が


「何でぇ!?俺 今日カウンターだから衣都チャンに ずぅぅぅっと付いてられるんだけどぉ」


拗ねた顔して甘えた事言ったって男の俺に通用しないんだよ!!

バカがっ


どんなに付いてるって言ったって、野郎共が話し掛けてくんだよ!


お前ェの性格上 そんな野郎共を言い包められねぇだろがッ



悶々と考えてる最中に衣都が話し掛けてきた



「あ、晃サン‥私帰るから」


目線を斜め下に向け怯えた様な声を出していた



ヤベェ‥ビビらせたか?


「大〜丈夫だって!!衣都チャン 俺が付いてるからv」



衣都は仁の その言葉を聞いて顔を上げた



「仁!お前『晃!!何やってんの?早く あっちのテーブルに付いて』‥」



俺の言葉を遮ったのは店長の幸司サンだ



若干28才で3店舗のオーナーしてる。あとの2店舗もココと同じ様な店だ


全ての店が黒字経営で株式会社と言う名目でだ


この人の経営観念には脱帽する時がある


すでに4店舗目も建築中という



どんだけデカイ会社にするんだ?飲み屋だけの株式会社って この日本中で何個あるか今度調べてみよう



「晃、眉間に皺を寄せてる間に早くテーブルに付いて!お客様が待ってるぞ」



その言葉を聞いて俺は仁に「絶対カウンターから離れんな!!」と念を押してテーブルに向かった



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