短編

□ある日の出来事
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「クスッ晃サンって、本当に歳の話になると敏感に反応するよね?」



「あ゙? んな事ねぇよ」


「あるよ〜」


「ない」
「ある」
「ない」
「ある」


暫らく押し問答してたが

だんだん面倒になり口を閉ざした



「ある!!って晃サン?
どうしたん?」



俺が喋らなくなった事に気付き顔色を伺ってきた



「晃サン?怒った?」


少しだけ睨んでやる



「あ、晃サン?‥ごめんなさい」


軽く頭を下げる衣都に近付き



「生意気言う口はドレだ?」



「え?」



「んな事、言えねぇ様にしてやる」


衣都の腕を引き、後頭部に手を添え無理矢理に互いの唇を重ねた



硬直してるのが分かる



舌をねじ込むように入れればビクッと反応する



奥に縮こまった衣都の舌に自身を絡めれば
次第に体の力が抜けて、その身を俺に委ねる



抵抗しないのを良い事に

どんどんと強まる欲望



右手が衣都の膨らみに触れれば

また体がビクッと反応する



だが、ココは衣都の家



下には両親もいる



声が漏れたら即、この部屋に二人が入ってくるだろう



両親に衣都の乱れた姿を晒したら、これからの付き合いに支障が出るのは明らか



拷問に耐えながら体を離した



「ハァハァ‥晃サン?」



乱れた息


紅潮した顔


潤んだ瞳、濡れた唇



どれもこれもが俺を誘ってる



今すぐ押し倒したい気持ちになるが



「続きは帰ってからな。覚悟しとけ」



衣都の耳元で囁いた




「Σ!!///」



真っ赤な顔で俯く衣都を見て

胸の奥から沸き上がる幸せと


愛しさを噛み締めながら、衣都の体を抱き締めた





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