年下彼氏の恋物語

□第十四話
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俺は暫らく望サンとの時間を堪能して店を出た




俺が望サンに自分の第2ボタンを渡した時



「ありがとう」



そう言って優しく微笑んでくれた




あの集団の中で必死に守った甲斐があった




俺はカウンター越しから望サンの後頭部に手を回し


俺も椅子から腰を上げて



望サンの唇に自身のを押し付けた



触れるだけのキス



今はそれだけで満足



店の中には何人か客がいたけど



気にしない



だって望サンは俺のモノだもん☆




唇を離し、望サンの顔を見れば



少し顔を赤らめてた




やっぱり好きだなぁv




何て言えば分からないけど


癒される?みたいな感じ






俺は両手一杯の荷物の中にあった花束を全部店に提供した



家に持ち帰っても枯らすだけだし



何より知らない女からの花束を家に飾りたくない



本当はプレゼントだって全部捨てたい



でも一平にバレたら怒られるし



だからオッカちゃんに何とかして貰うしかない









「ただいま」



そう言って玄関を開けリビングへと足を向けた



カチャ



あれ?



誰もいない



荷物を全てテーブルに置き



ソファーに腰掛けた



ドサッ



疲れた…



上着とカッターを脱ぎ捨て椅子に投げ掛けた



体をソファーに横たえ天井を見る



高校生が終わった



もう二度と袖を通すことない制服が



俺に問い掛けた



悔いの無い高校生活だったか?と。




悔いの無い高校生活?



どうなんだろう



楽しかったか?と聞かれたら楽しかったと思う



けど、虚しかったと思うことの方が多いみたいだ




俺の上辺だけを見て



寄ってきた女は数知れず





そして愛の無い行為をしたのも星の数ほど



欲望を吐き出すだけの行為が虚しくて



俺の全て受け入れてくれる人を心の中では必死に探してた




そして俺は望サンと出会った



望サンに逢いたくて


望サンを知りたくて


望サンを少しつづ知って


泣いて苦しんだ



でも望サンの過去を知った時



俺自身の手で望サンを守りたいと



幸せにしたいと思った



望サンと二人で幸せになりたいと思った




望サンのお陰で俺は愛を知った




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