頂き物

□両想い
1ページ/5ページ

すれ違いに気付けないまま…。

†両想い†

「それでさそれでさっ」
「…」

今日も今日とて、福士さんからの電話の相手をしている。

これは、内緒のことなんだが…

俺は実は、福士さんが好きだ。

福士さんが電話をしてくれる度に、何て言うか…
熱くなる…と言うか…。

「えーっとね」
「福士さん」
「な…何…?」

途中で止められて、戸惑ったのだろう。
福士さんは、不安そうに尋ねてきた。

「いや…何も…」
「そっか、ビックリしちゃったよ」

明るく言うと、続きを話し始める。

そんなとこも可愛くて、どうしようもない…。


...


次の日…。
たまたま壁打ちをしている福士さんを発見した。

空振りをして、ボールを探しながらキョロキョロする福士さんを見て、可愛いなぁと思わず笑ってしまう。

たまには、こちらから話しかけてみようと、福士さんの方に向かった。



.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ