ヨロズ小説置き場

□★癒えない心(TOE)
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今は因果の鎖でインフェリアに離れ離れになったリッドやファラ達がこっちに来れるようにチャットが愛船のバラエンティア号を使って迎えに行ってくれているのだ。


僕はセレスティアの崩壊都市と化してしまったアイメンで町の普及作業の手伝いをしながらこちらの学問にも手を出して勉学に励んでいる。


メルディは町の普及作業をしながら身寄りを無くしてしまった子達の世話をしている。

手伝ってやりたいという気持ちもあるが生憎子供と遊ぶのは苦手だ…っと普及作業が出来ない夜に本当読んでいたら昔の事を思い出してたら………っとまぁこんな感じだ。


メルディから差し出された文献はどれも興味が持てそうなもので…でも…

「…ふん。子供も寝ついたようだな。」
皮肉にも素直にありがとうも言えない…


でもメルディは笑顔で僕の顔を見ていたが…表情が変わった。

『キール…。何か嫌なことあったか?』

いつもみたいに何でもない。って済ますという手があったのに何故か今回は素直に応えていた。

「昔のこと…思い出していたんだ。」

愚かで劣悪な自分…

ふと気付いたら髪の柔らかい感触と甘い匂いがした。メルディが僕の首に腕を回して…泣いていた。

「メル…ディ…?」

ピンクの髪が涙によって顔にへばり付いている。
そんなの気にしないでメルディは言葉を紡いだ。

『キールはキールだよ。キール居たからメルディセレスティア戻ってこれたしナ。…それに鎖を断つ最後まで支えてくれてた…メルディなキールのおかげでここに戻って来れてるよ。』
身を退いて泣きながらも笑顔で…微笑んでくれた。

綺麗だな。って思った…昔のこと…って言ったら自分のことも思い出していただろうに…

辛く哀しいあの悲劇の始まりの日のことも…メルディ達は知らないが以前にリッドがセイファートの三回目の試練内容を話してくれた。

メルディ自身は悲劇の日のことは語ってはくれなかったが、メルディの過去のこと…何で僕だけに教えてくれたのやら…





でもいつから僕は…



彼女のことを好きになっていたのだろうか…



「メルディ…」

メルディはこちらを見続けている。

「メルディ…僕は君のこと…その…す、すすすすす…だからな!!///」

「なー!!キール酷イヨ!メルディ酢なんかじゃナイヨォ!!!」


い、言えたっ。終に告白出来た。後は彼女の答えだけ……って……え゛ぇええええええええ!!!!!酢ぅうううう!!!!!?????

フリーズランサーかその辺の術で胸に刺された感じがする…。。。
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