ヨロズ小説置き場

□★優しい雪…(TOI)
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『今宵はクリスマス・イヴね。』
ルカ達とは別に行動していた残りのメンツは町が見渡せる場所にまでやってきて雪景色を堪能していたが、唐突にアンジュがそんなことを言い出した。


『なぁ、アンジュねーちゃん、クリ…何とかって何?』

イリア以上に寒そうな格好をしているエルマーナは肩を震わせながらアンジュに質問をした。


「あぁ?お前クリスマス知らねーのか?」
『…そんな直球で言わんといてーな…;;』

スパーダの言葉に落ち込むエルマーナ。


『こら、スパーダくん?エルをそんなにイジメないの!…エル?だっこしてあげるからおいで。』


直ぐ様アンジュの元へ行きハグしたエルマーナは横目のスパーダに自慢するように見せ付ける。


「ぐぎぎぎぎ…覚えてろよガキがぁ…!!」


歯をガタガタと鳴らしながら負け惜しみを言うスパーダ。


「…そんなに寒いなら俺がハグしてやろうか?(笑)」
「結構だっ!!!」

リカルドの冗談に即拒否するスパーダ。

「男と男がハグして何が楽しんだっ!!」


…まぁ、確かにそうなんですけどね。


「もっとこう…夢があるのあるだろっ!!?」


…もう必死なスパーダくん。



『結局クリスマスってのが何なんやかわからんままや…』

ため息をついたエルマーナにスパーダが食い付いてきた。

「あぁ、クリスマスってんのは部屋の中にクリスマスツリーを置いて美味いメシを食べるコトだ。」

『美味い飯食べれるんかΣ!!?そりゃええなぁ〜♪…でも、そのツリーってのも気になるなぁ〜』

「まぁ…飾りとかキラキラしててお前とか好きそうだな。」

『それ、ホンマぁ〜!!?』

盛り上がっているスパーダとエルマーナ。



『…聖職者としてクリスマスの由来を教えてあげようと思ったのになぁ〜』

ココはやっぱり聖女というか…まぁ、聞いていたら話が更に長くなりそうだが。




「……。」
リカルドは横目でやりあう二人を見ながら考えこんでいた。
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