ヨロズ小説置き場

□嘘はついてない
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12月31日 AM11:25。
同時刻、とあるファミレス―――。 


「みんなで会うの久々だし・・・この後、ご飯食べたらみんなでどっかに遊びに行かない?」

ここ数カ月、美琴は色々な事件に関わっていて佐天たちと会う頻度がめっぽう少なくなっていたので、久々に思いっきりみんなで遊びたい気分だった。

「えっと、行きたいのは山々なんですけど・・・」
「お姉さま、残念ですが初春は午後から風紀委員の仕事があるんですの」

言いにくそうな初春に代わりに白井が説明してくれた。

「御坂さん、すみません。」

そういって落胆する初春。

「なんでも明日には新年ですからね〜今年中に色々片付けきれてなかった仕事片付けに行かなくちゃいけないらしくって。」
「うぅ〜…」

佐天が補足を加えて話すとテーブルにうなだれるながら唸る初春。

「まぁまぁ、だから私も行くって言ってるじゃん」

そういって初春の肩に手を置く佐天。

「その・・・そういうことなので・・・」

「ううん、気にしないで!用事があるなら仕方がないよ。」

そういって申し訳なさそうにする佐天と初春に困ったような笑顔で返す美琴。


「ではお姉さま!黒子とともに熱い〜一日をお過ごs「それはいいからっ!」」

そういって美琴は接近する後輩を腕を使ってこれ以上接近してこないように阻止する。

そんな二人の様子を見て佐天と初春は苦笑した。


「あ、でも仕事が今日中に終わるようでしたら夜からでもみんなで会いませんか?」

「夜から?」

「あぁ、そうですよ!初詣をしに行きましょう!」

それに対して白井はため息をつく。

「はぁ・・・ココは学園都市ですのよ?そんな非科学的なものがあるわけ「ココなんですけど・・・」」

白井の言葉を遮るように、初春はノートパソコンの画面に神社の写真と地図を出した。

「・・・・・・」

更にため息をついた白井だったが、神社のPR分を読んでて一瞬だけ、目が釘付けになった。







「・・・っと、そろそろ私たち一七七支部に行きますので・・・終わったら連絡入れますね。」

昼食をとり終り、小休憩を挟んだところで初春と佐天は席を立って行ってしまった。
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